2017/02/05

バイクに自作電圧計&温度計を設置

バイク(R1200GS)に自作の電圧計と外気温計のコンビネーションパネルを設置しました。
製作編は別記事にて)

右端上段の青い表示が外気温度(6.1℃)、下段の赤色が電圧(12.2V)です。
これは、キーをオンにしているけど、エンジン始動前(タコメータがゼロ表示)、つまり発電してない状態です。 
このバイクの仕様として、エンジンが始動するまではヘッドライトは点灯しないのですが、テールランプやフォグランプを含めた電装系で電力が消費されている状態なので、12.2V というのは自然な値ですね。
ここでエンジンを始動すると、セル(スタータ)の回っている間は一時的に10V程度まで表示が落ちますが、数秒後にエンジンが掛かって充電警告表示が消えると、電圧は14.3Vくらいで安定します。  これも、バイクの充電系の仕様としてリーズナブルですね。
今回自作した電圧計&温度計としてのポイントは、バイクのメインキースイッチがオフの状態でもバッテリー電圧や外気温を観れること。
下の写真は、その動作確認。赤いボタンを押せば、キーがオフの時にもバッテリーの電圧と外気温を表示させることができます!
上とは違う日の朝、出勤時のエンジン始動前の写真。
気温3.8℃ですが、バッテリ電圧は13.0Vなので良い状態ですね。

つまり、この電圧計によって、次のような4状態のバッテリー電圧をモニタすることができます。
  1. メインキーがオフの(ほぼ)無負荷時  (≒開放電圧)  : 約13.0V
  2. メインキーはオンでエンジン停止(無発電)の軽負荷時 : 約12.2V
  3. セルを回している間の高負荷時      : (瞬間的に 10V程度)
  4. エンジンが掛かり安定的な発電時(走行時)      : 約14.3V
現在は寒い冬場でありながら、新品ホヤホヤのバッテリーなので理屈通りの優等生な数字ですが、劣化してくれば少しずつ、あるいはひょっとするとある日突然に怪しい値になることを想定しています。 その時に自分が気付かなければ意味無いけど。(笑)

ちなみに、温度計については、メインキーがオフの状態でも気温が見れることにさほど大きな意味はありませんが、、、まぁ、ツーリングキャンプの時とかにちょっと便利かも。

最後に動画で。
エンジンオフの状態での気温&電圧チェックから、セルが回っている間の電圧降下と安定までの様子がご覧いただけると思います。
途中でエンジン回転数が変化するのは、右手でスロットルを軽く煽っているからですが、電圧は特に変化しないことも分かります。


液晶でなく、7セグメントのLED表示ですが、夜間にも明るすぎずにいい感じです。 ただし、実は直射日光が当たるとほとんど見えなくなるのです。(笑)
まぁ、常に見えていなければならないものでもないので、ヨシとします。
自作して取り付けた段階で、自分としては結構満足してますし。。。

製作過程はこちらにて。


2017/02/04

バイク用電圧計&気温計パネルの製作

ちょっと前のことですが、バイクのバッテリーの寿命が近づいている気配を感じた時、電圧計が欲しいと思いました。
また、温度計(外気温計)もあったら便利だと以前から感じていました。 グレードによっては最初から温度計が装備されているんですが、私の R1200GSには付いていないので。

既製品としてバイク用やクルマ用のものがいろいろあるようですが、調べた範囲では自分の希望とは少し違うことや、ただ取り付けるだけなのも面白くないと考えていたところ、、、Amazon でこんなものを見つけたので早速購入しました。
  まず、電圧計。
 測定範囲は0~30Vの3桁表示で、動作させるための電源は外部から5~30Vを供給します。
パネル取付用なので、裏蓋は無く、基板と配線がむき出し状態のものです。
価格はちょくちょく変動しているようですが、私が購入した時の価格は 170円。
1,700円とか 770円じゃないですよ。 送料込で170円。嬉しい値段です!
  そして、温度計。
こちらは、送料込 369円でした。
同じく3桁表示で電源電圧は 5~12V。 温度測定範囲は -50~+110℃まで、、、と書いてありましたので気温計としては十分過ぎます。。。
上の電圧計と同様にパネル取付用で、寸法も同じです。
温度センサーは、長さ1mのケーブルで離れた場所の温度が測定できます。

ちなみに、、、この記事での本題では無いので詳細は省略しますが、これらの商品は、Amazon経由であっても実際には(たいていの場合)中国の業者からの購入になります。
製品品質も納期も梱包状態も大陸仕様ですし、同じ製品でも複数の異なる業者が取り使っていますので、そのあたりの覚悟(?)や選択が必要です。
私自身は、昔のアキバのジャンク屋さんの感覚で、リスクも含めて楽しんでいます。

さて、
取り付ける場所や目的に応じていろんな方法があると思いますが、私の場合は、小型の樹脂ケースを使うことにしました。
 ケースの蓋にパネルメータを嵌め込む穴というか窓を開けるため、鉛筆でケガキ線を入れて、
 私は不器用なので、周囲を傷だらけにしないようマスキングテープで養生しておきます。
こういう時に使いやすい刃形状の、「プラスチックカッター」を使います。
私は 100円以下の一番安いものを買いましたが、まったく問題ありません。
 基準となる四隅に小さなドリルで穴を開けて、
 こんな風に溝を切っていく感じです。
 4辺を少しずつ掘り進めていけば、
 きれいに(?)窓が開きました。
 こんな感じでメーターユニットが嵌ります。
同じように2つの窓開け完了。
プッシュスイッチをひとつ付けたいので、その穴は普通にドリルで開けました。
続いて、電気的な配線。
基本的には外部からの、つまりバイクのメインキーがオンの時に供給される電源で動作させますが、電源が供給されていない時にも、ボタンを押している間は乾電池(006P)を電源として気温と電圧(バイクのバッテリー開放電圧)が測定できるようにします。
 バイク側の配線と接続するためのコネクタは4ピンですが、使っているのは3ピン分だけ。(ACC/BAT/GND) これとは別に温度センサーのケーブル接続されます。
この状態でプッシュスイッチを押すと、温度センサーが未接続なので「LLL」というエラー表示と、電圧は 0.00V です。

車体側の配線は、キーがオンの時の電源(いわゆる ACC電源)と、バッテリー直結(BAT)とグラウンド(GND)の3本になります。
バッテリー直結(BAT)と言うのは、エンジンキーがオフの状態でもバッテリー電圧が測定できるという意味であって、ちゃんとヒューズを介した配線です。
その他モロモロの自作電装配線と共に配電用の端子台を経由して安全確実に配線してあげます。
 ちゃんとした配線をしてあげるためには、バイクの外装や燃料タンクを外して作業する必要があるのでちょっと面倒でした。 ま、これもバイクいじりの楽しさですけど。

車体側の配線ができたので、最終的な、メーターパネルの取り付けです。
ボルト(皿ネジ)を立てたベースは、強力両面テープで車体側に貼り付けてあります。
ここにメータパネルボックスを取り付けて車体側の配線と接続します。
温度センサーは、フロントフェンダーの下に取り付けて、ここまでケーブルを引いています。
 はい、出来上り。

取り付けた後の動作については こちらの別記事にて。