2016/02/20

ポジションランプをLED化 - 果たして故障検出は?

前記事からの続きですが、、、R1200GSのポジションランプをLEDに交換することにしました。

ヘッドライトユニット内に組み込まれているポジションランプが切れてしまったのです。 
2008年型なので、純正は昔ながらのフィラメント電球です。 
T10 ウェッジ球呼ばれる 5Wの電球です。

ご覧の通り見事にフィラメントが切れています。。。
T10 ウエッジ球は、クルマ(乗用車)の車幅灯やナンバー(ライセンスプレート)照明などにも多用されている、ごくごく一般的なものですので、交換用のフィラメント電球が簡単に入手できますが、いまどきは 差し替え交換用のLEDもたくさん出回っています。

せっかくなので、私もLED化することにします。

・・・が、このバイクの場合、ちょっと面倒な問題がつきまとう可能性があるのです。
それは、「球切れ警告表示」です。

まず、ポジションランプが切れている(今は取り外してある)ので、メーターの液晶パネルに「LAMPF!」という表示が出ています。


LAMP Failure! つまり、電球故障の意味です。 もちろん、ポジションランプが切れる前は、この表示は出ていませんでした。
ちゃんと、「球切れ」を検出してくれたわけですので、それについては純粋に有難い機能です。

この表示は、電球(この場合はポジションランプ)に規定の電流が流れていないことを検知して表示くれています。

つまり、LEDに変えてしまうと(フィラメント電球に比べて消費電力が少ないため)、規定の電流が流れず、故障とみなされて、このLAMPF!表示がずっと出っ放しになるおそれがあるのです。

ま、LAMPF!が出っ放しになったとしても、ポジションランプが点灯しないわけではないし、対応策を考えるのも面白そうだとも思えたので、とにかくLED化してみることにしました。

Amazon経由で、(ライミー)LIMEY のLEDウエッジ球(T10)を購入しました。

実店舗でもネットでも数多くの類似製品が購入可能ですが、私が重視したのは、明るさと価格のバランス、品質に関わる実績(評判)、そして物理的なサイズ(寸法)です。

2個セットで980円でした。 もっと安いものも高いものもありますし、寸法が T10ウェッジ球よりずっと巨大なものもあります。 
この製品はLEDチップがむき出しですが、用途によってはカバー付きでないとマズイ場合もあるでしょう。  

届いたLEDをフィラメントのT10ウェッジ球と並べると、少し大きい事が分かります。
今回の目的の場合、幅(太さ)が大きくなると取り付けられなくなってしまうのですが、長さ方向については影響無いことを確認済みですので問題ありません。

バイクに取り付ける前に、室内で点灯実験のついでに電流値を測ってみました。
本来のT10ウエッジ球の消費電力は 5W なので、12V時の電流は 420mA です。
このLEDは、、、12Vで点灯させた時の実測電流値は、、、 81mA でした。
消費電力で言えば 1W ちょうど5分の1 です。
・・・省エネではあるけれど、、、これだけ違うと、やっぱりLAMPF!の表示になってしまいそうな気配。。。
おそるおそる、実際にLEDウェッジ球をポジションランプとしてバイクに取り付けてみました。

すると、、、なんと、LAMPF!の表示は出ませんでした!
これは故障と判断する規定の電流値が、十分に低い値に設定されていることを意味します。

このバイクの工場出荷時からそういう設定になっているのか、後から修正されたのかは不明ですが、ポジションランプのLED化が想定された状態になっている、と考えて良さそうです。

・・・ということは、同様の問題が懸念される、「ウインカーのLED化」も案外簡単に実現できてしまうかもしれません。 
まぁ、これは後日のテーマにしておきましょう。

さてさて、LEDポジションランプの実装状況は以下の通りです。

このバイクの場合、ヘッドライトユニットの正面から見て右下がポジションランプです。
ちなみに、左がロービームのヘッドライトで、右上がハイビームです。
現行車種の BMW R1200GS はヘッドライトもLED化されていますが、このバイク(2008年型)は、ロー/ハイ共に H7タイプのハロゲンバルブです。



ポジションランプのレンズから覗くと、黄色っぽいLEDチップが見えてますね。

点灯させるとこうなります。
これは強い太陽光の下での撮影なので、まるで明るく見えないですが、、、(^^;

薄暗い(?)地下駐車場で撮影するとこんなふうに、ポジションランプとして充分な明るさです。

さらに、このバイクの場合、、、同じ状態で少し離れたところから見ると、下の写真のようになります。

あ~ら不思議、点灯しているのはポジションランプだけで、ヘッドライトは(ロービームもハイビームも)消えているのに、ヘッドライトユニット全体が光っているように見えますよね?

このバイクのヘッドライトユニットの設計上、ポジションランプの光がユニット内にワザと漏れ広がるような構造になっており、ヘッドライト周辺全体が弱く光っているように見えるわけです。 
現行バイクの保安基準では、エンジンが回っている時にはヘッドライトが点灯していなければならないわけですが、少なくともこのバイクの場合、ヘッドライトが点いていなくても、ポジションランプだけで、このように良好な(他車からの)被視認性が得られます。

今回の話題からはズレますが、これを踏まえて、信号待ちなどの際に一時的にヘッドライトを減光するようなしくみに改造することを計画中です。。。

ま、何はともあれ、ポジションランプのLED化は終了です。



2016/02/14

GSのヘッドライトユニット取り外し、、、たら、ポジションランプが切れた~

ちょっとした思いがありまして、バイク(R1200GS)のヘッドライト周りに手を加えることを計画しています。

どの程度、どのような手を加えるのか、あるいは加えることが可能なのか、、、をこれから楽しく考えていくのですが、その準備というか調査として、ヘッドライトユニットを取り外してみました。

こんな風に、ヘッドライトユニットとメータパネルが連結した状態で取り外されます。

「顔無し」の姿はちょっと不気味?(^^;

こうしてヘッドライトユニットがゴッソリ外れ、バルブ周りへの細工は色々できそうなことが確認できましたので、今回はこれでOK。

さて、元通りに組み直し、念のための動作確認、、、
あら? ポジションランプが点灯しない。。。

メーターパネルを見ると、「LAMPF!」という表示。 LAMP Failure! つまり電球故障を示しています。
おや? 時計の表示もおかしい。 正しい現在時刻ではなくなっています。
故障とかではなく、ヘッドライトユニットを取り外している間は時刻が進んでいなかったような感じかな?

あたりまえだけど、オドメータ(積算距離計)やトリップメータの値やその他の表示は全て正常。
車両としての総走行距離は、メータパネルではなく、燃料タンク下のECU内に保持されていてCANのデータバスを通じてそれを表示しているだけなはずです。
(仮にメータパネルを新品に交換しても、オドメータの表示はゼロにはならず車両としての積算距離を正しく表示するはず)

時計も同様かと思いましたが、そうではないようですね。

ポジションランプを取り外して確認したら、ホントにフィラメントが切れていました。
LAMPF!という故障表示は正しく機能しているのは分かったけど、、、
さっき、ヘッドライトユニットを取り外す作業の前には故障表示は無かったのだから、私の一連の作業の途中で切れてしまったということになりますよね。。。

まぁ、なかば切れかかっていたところに、取り外や再取り付けの作業で衝撃を与えてとどめを刺してしまった、ってことでしょうか。。。

ま、とにかく切れてしまったのだから、交換しなければなりません。
5Wのウェッジ球(T10)ですので、自動車用としてごくごく一般的なものですが、せっかくなのでLEDに交換してみようかと思います。

<続きは別記事にて>


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今回の主題ではなくなったので、詳細はまた別の機会に書く予定ですが、、、
ヘッドライト周りをいじくりたい背景に少々触れておきます。

最近のバイクは、常時ヘッドライトが点灯するようになっていますが、私の日常使用環境では、一時的に消灯したい場面がちょくちょくあるのです。

常時点灯は、別にメーカーがライトのスイッチをケチって省略しているのではなく(笑)、
他の交通からの被視認性を向上させて二輪車の交通事故を減らすことを目的として、「原動機(エンジン)が作動している間は常に点灯している構造であること」が保安基準として明確に規定されています。

つまり、ヘッドライトをオン・オフするスイッチを設けて、エンジンが回っているのにライトを消せるようにすると保安基準に不適合(=車検に通らない)となります。

・・・と、そこまで承知の上で、どうしても(ひとまずは実験として)一時的に消灯(または減光)できるようにしたいと考えています。