2015/07/25

CB400の充電系トラブル(レギュレータ交換) その1

数日前、帰宅したところ、息子から「CB400が出先で故障したので友人宅に置いてきたぁ~」との報告を受けました。

状況と症状を尋ねると以下の経緯とのこと。
  • CBを動かすのは2週間ぶりくらいだったが、友人宅に向かう時にはまったく異常が無かった。
  • 数時間後に友人宅から帰ろうとしたところ、セルが元気よく回らずエンジンが掛からなかった。
  • バッテリの不調と思われたので、押し掛けをしてみることにした。(CB400にはキックスタータは無いので)
  • 押し掛けで簡単にエンジンは始動し、吹き上がり等も問題な無いと思われた。
  • 安心して出発しようとしたところで、アイドリングからエンジンが停止してしまった。
  • セルはまったく回らない状態になっていた。
  • 再度、押し掛けを試みたところ、エンジンは始動したが、すぐに停止してしまった。
  • 移動は困難と判断し、友人宅の駐輪場にバイクを置いて電車で帰宅した。
これを聞いて、私の知識の範囲では、充電系の問題と思われましたが、まったく未知の問題かもしれませんので、まずは現車の状況を見に行くことにします。
その後の対応策として次の3つのシナリオを想定しました。
  • うまくいけば自走で帰宅してじっくり対応
  • 自走できないけど自分で修理できそうならJAFのロードサービスで自宅まで運んでもらう
  • 自分の手には負えないようなら、バイク屋さんに連絡してピックアップと修理を依頼
幸いにも、CBを置いてある息子の友人宅は自宅から数キロ程度しか離れていないので、ヒヤヒヤしながらの自走もJAFのロードサービスもあまり問題は無さそうです。

充電系のトラブルと言えば、少なくとも私の知識(というか経験)で言えば犯人は「レギュレータ」なので、Webike!の純正パーツ見積で在庫確認をしてみたところ、「在庫アリ」で即納可能とのこと。
バッテリーも即納可能なことを確認しましたが、ひとまず発注は保留。

レスキュー用のバッテリとして、手持ちの古バッテリ(自分のクルマで使ってたやつ)を一晩充電して、本日土曜日、息子と共に車で現地に向かいました。

さて、現場にて状況確認。
  • メインキーONでニュートラルランプ等は正常に点灯するも、セルは弱々しく回るのみでエンジン始動できず。 
  • そこで、持参したレスキュー用のバッテリをCBに接続したところ、セル一発で始動し元気よく吹き上がる。  始動系やエンジンそのものに問題は無さそう。

  • アイドリングのまま、5分ほど様子を見るも、何ら異常無し。
  • ここで、レスキュー用のバッテリ接続を切り離してみると、、、
    予想通りではあるけれど、2分ほどでエンジン停止してしまいましたぁ~。 
このことから、単なるバッテリ上がりではなく、やはり充電系(というか発電系)に問題があり、エンジンの回転維持に必要な火花のための電力を、自分自身で作れずにバッテリに頼っている、、、、と判断できます。  

故障症状はだいたい把握できましたので、バイク屋さんには頼らず、とにかく自宅に移動させてじっくりトラブルシューティングすることを目指します、、、、が、さて、どうしよう?(^^;;;

上の写真のように、レスキュー用のバッテリをブースターケーブルで接続した状態を維持していれば走り続けることができるわけなので、、、
事前に準備はしていなかったのですが、クルマに積んできた工具箱に(ちょっと細いけど)ケーブルが入っていたので、レスキュー用のバッテリをトップボックス(GIVIケース)に入れて、そこからCBのバッテリに給電するように細工しました。


セルの大電流が流せるようなケーブルではないので、ブースターケーブルの接続でエンジンを始動した後にこの細ケーブルだけでの給電状態にします。

このまま5分ほど様子を見ましたが、特にケーブルが発熱することもなく、エンジンも安定して回っているので、さぁ、自宅に向けて移動開始しましょう。

・・・と思ったところでエンジンが勝手に停止~。(@_@)

ブースターケーブルを繋げ直して再始動しようとしましたが、、、、なんと、セルが回らない。\(◎o◎)/!

え~っ!! 
まったく予期していなかったのですが、レスキュー用のバッテリが劣化し過ぎていて、たいした容量を持っておらず、ここまでの使用で使い切ってしまったようです。(-_-;;;

さぁ困ったぞ。。。。  

うーん、、、と悩んで、急遽、今ここにあるクルマのバッテリとこの劣化しているレスキュー用のバッテリを一時的に入れ替えることにしました。

まず、クルマの現役バッテリを取り外して劣化バッテリを装着。 
この状態ではセルが回らないので、外した現役バッテリからブースターケーブルでクルマのエンジンを始動。
その現役バッテリをCBのトップボックスに搭載して細ケーブルを接続した上でブースターケーブルを使ってCBのエンジンを始動。
ブースターケーブルを取り外し。  
・・・と、文字で書いていると、ワケが分からない手順ですが、今度こそ移動できるようになりました。

現役バッテリがすぐに空っぽになるはずはないけど、とにかく早く移動開始せねば~!

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で、無事に自宅に到着。
まずは、クルマのバッテリを元通りに戻してから、CBのトラブルシューティングです。

おそらくはレギュレータの交換になるとは予想していますが、息子のバイクメンテ修行(?)の意味も込めて、サービスマニュアルの手順に従って故障の切り分けを行いました。


作業内容はごく簡単で、サイドカバーを外してレギュレータ周りをテスターであたる程度です。


具体的な故障診断作業とその結果としては、
  • バッテリのリーク電流が基準値(0.01mA)以下であることを確認 
      → これはOK.
  • エンジンを始動し、5000回転でバッテリの端子電圧が 14~16V であることを確認
      → これがNG。 つまりバッテリに充電されていないということ。
  • レギュレータ (レギュレート/レクチファイヤ)のコネクタカプラのところで、所定の端子にバッテリ電圧が見えていることを確認。
      → OK. つまり、レギュレータとバッテリとの接続不良(断線等)ではない。
  • 同じくレギュレータのカプラの端子で、ACジェネレータ(オルタネータ)のコイル抵抗を確認。
      → OK. つまり、ACジェネレータとの接続や、ジェネレータコイルの断線等ではない。
  • そして、レギュレータ (レギュレート/レクチファイヤ)本体の点検。
      → NGとなりました。 これにてレギュレータの不良という結論。
レギュレータは半導体回路なので、本来はテスターだけで故障診断はできませんが、サービスマニュアルでは、特定のテスター機種を使いレギュレータの5つの各端子間の直流抵抗を測った時の測定値として診断基準が記載されています。

私の使っているテスターはサービスマニュアルに記載されている機種ではないので、数字そのものは重要ではありませんが、、、 抵抗値が無限大近くになるはずの端子間でも低めの抵抗値が見えるなど、明らかに異常な結果となりました。

直感的な自分の判断だけでなく、サービスマニュアルの故障診断でもレギュレータの異常と結論づけられましたので、パーツリストでパーツナンバーを確認の上、Webike!の「純正パーツ購入」で発注することにします。


バッテリーに異常は無かったとは思われますが、完全に空っぽにさせてしまったこともあり、ついでなので新品に交換してしまうことにします。

CB400SF (NC31)のバッテリーは、YUASAの YTX9-BS です。

同じく Webike!で調べたところ、まず、GS YUASAの正規製品としては 9,900円での販売です。
GS YUASAGSユアサ/YTX9-BS オートバイ用 制御弁型(MF)12Vバッテリー
GS YUASAGSユアサ/YTX9-BS オートバイ用 制御弁型(MF)12Vバッテリー 12V車専用


そして、互換製品ではありますが、GS YUASAでなく、「台湾YUASA」の製品は 6,675円にて販売されていました。
台湾ユアサ台湾YUASA/密閉型メンテナンスフリーバッテリー
台湾ユアサ台湾YUASA/密閉型メンテナンスフリーバッテリー 汎用


もっと価格差が小さければ普通にGS YUASA製を購入するところですが、、、、台湾YUASA製を購入することにしました。
純正パーツのレギュレータと共に、Webike!に購入手続きをしたのが、本日 7/25 土曜日の午後3時前。 正確には 14:47 です。

パーツが届いたら、続きの作業を実施します。 (つづく

ちなみに、2年前のアフリカツイン(XRV750/RD04)でレギュレータトラブルの記事はこちら






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