2020/05/20

バッテリーからの電流センサー通過後電源取り出し

# とっても久しぶりに、クルマいじりの記録をブログに残しておきます(笑)

キャンピングカー装備のために、元々の車両(ハイエース)に搭載されている「メイン」バッテリーから直接の電源線を引いてあります。
いわゆる「バッ直」と言われる電源取り出し方法ですが、、、最近の「充電制御」のしくみがついたクルマの場合には、具体的な取り出しポイントに注意が必要です。

バッテリーの「プラス」ターミナル側に「電流センサー」が付いている車種の場合には、バッ直と言えども「電流センサーを通過した後」のポイントから取り出すのが好ましい方法です。

ところが、キャンピングカーのビルダーさんはそのあたりにあまり詳しくないようで、、、残念ながら、私のハイエースも、「好ましくない」配線がされていました。
今回は、そのことについての修正作業を行いました。

まず、作業前。
元々のキャンピングカービルダーさんが造り込んでくれた、「メイン」バッテリーからの電源取り出しはこういう状態でした。
 バッテリープラス端子の絶縁カバーを外したところ
 上の写真とは角度が少し変わって分かり辛いかもしれませんが、バッテリーのプラス端子から、写真右上の「60A」と書かれた乳白色カバーのヒューズボックスを通して、サブバッテリー等のキャンピングカー装備につながっています。
 問題の電流センサー部分。
バッテリーのプラス端子(写真右側)から「電流センサー」を通過する前のボルトに、キャンピングカー装備用の電源線が接続されてしまっています。 
これは「好ましくない」配線です。 
このセンサー部分を通過する電流値をモニタしてECU(車両のコンピュータ)が発電を制御しているのですが、センサーのバッテリー側から電力を横取りしてしまうと、ECUの意図する充電制御とならないからです。


さて、ここからが改良作業。
「好ましくない」ポイントにあった、キャンピングカー装備用電源線を取り外します。
(写真は固定ボルトも外している状態)
電流センサー通過直後のところから電源線を取り出せるような端子を製作します。
ジャンク箱にあった、1mm厚のアルミ板を使い、100mm x 18mm の短冊状に切り出しました。
ちなみに、切断は普通のカッターナイフで行いました。 
 両端に 8mm径のボルト穴を開けました。
 バッテリーのプラス端子に、電流センサーを通過させる格好でアルミ短冊を装着して、
 現物合わせで曲げ加工。。。
 一旦取り外して、電源取り出し線(22sq)とボルトでしっかり接続し、コルゲートチューブで保護して、これでハーネスの完成。
 再び、バッテリーのプラス端子に装着。
 電源取り出し線を、キャンピングカー装備に繋がるヒューズボックスに接続。
絶縁カバーを被せて作業完了です。
実は、今回の改良作業を考え始めた当初から一番悩んだのは、最後の写真にあるように、絶縁カバーをしっかり被せられるような、電源引き出し方法(位置と方向)についでです。
バッテリーのプラス側端子の処置がいい加減だと車両火災の危険がありますので、絶縁カバーをちゃんと被せられることはとても重要です。

先達による前例の写真を探したくてネット上を探しまくりましたが、ついに1枚も発見できず、、、、完全にオリジナルなアプローチですが、結果的には良い引き出し方法になっていると思います。

これらの写真や情報がどこかの誰かの作業の参考になってくれたら幸いです。

3 件のコメント:

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  2. はじめまして。とても参考になりました。私はエブリィDA17Vで充電制御が付いています。迷いながらこのブログに出会う事が出来ました。細かい写真があり助かりました。ありがとうございました。

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    1. コメントをありがとうございます! お役に立てて幸いです♪

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