ちょっと薄暗い、職場の地下駐車場の片隅で実際に減光させてみて、動作を確認します。
まずはこれが、ロービームのフル点灯(ノーマル状態と同じ)。
光軸より高い視点からの撮影なので、普通に他車から見える様子そのものです。
自作の調光ユニットのツマミを回すと、下の写真のように減光させることができます。
比較用に点灯させているLEDフォグランプの見かけ上の明るさは上の写真と同じなので、ヘッドライトだけが少し暗くなっていることが分かって頂けると思います。
ただ、、、私が望んでいる「減光」はもっと暗い状態のことで、これではまだ明るすぎます。
で、、、調光ユニットのツマミを回していけば、どんどん減光されるように、「私は」作ってあるのですが、、、
上の写真の状態からほんの少しツマミを回したところで、ヘッドライトが完全に消えてしまいました。。。
バイクの計器パネルには「LAMPF!」の表示。。。
バイクの故障検知機能によって、ヘッドライトが故障していると判断されてしまったのです。
流れる電流が少なくなり過ぎると、「球切れ」として故障検知されることは承知していました。
ただ、もっと暗い状態にまで絞り込んだ時にそうなると考えていましたし、どの段階であれ、「LAMPF!」の表示を出しつつ暗いながらも点灯状態が続いてくれることを期待していたのですがそうではありませんでした。
実際には故障検知と同時に完全消灯になってしまうのです。
まぁ、故障している電球に電源を供給し続けることは危険な場合もあるため、故障検出時には回路を遮断(シャットダウン)する設計になっているのは当然のことですね。。。
さらに故障検出で一旦遮断されてしまったヘッドライト回路は、バイクのメインスイッチ(キー)をオフにしてオンし直す、、、つまりエンジンも再始動しなければ解除されない仕組みになっていることが分かりました。
要するに、現時点で用意した、自作の調光(減光)ユニットのままでは、上の写真の状態までしか減光できないのです。
「チョイ減光システム」って感じでしょうか。 これでは私の目指しているものになりません。。。
で、下の写真、、、故障検知され、ヘッドライトの回路が遮断された状態、つまり、ヘッドライトは完全に消えているのです。
それでも薄っすら光っているように見えるのは、先日LEDに交換したポジションランプの灯りがヘッドライトユニット全体にボワ~ッと広がってくれているからです。 (ポジションランプのLED化についてはこちらの記事)
私が実現したいヘッドライトの減光状態は、こんなもんで十分なのです。
オートバイの現在の保安基準では、エンジンが回っている時はヘッドライトが常時点灯する構造でなくてはなりませんから、あくまで「減光」しつつも常時点灯のルールは守るつもりなのですが、いずれにしてもかなり絞り込む必要があり、そこまでも絞り込んでも LAMPF!の故障として検出されないような仕組みにしなければなりません。。。。
ふりだしに戻る、、、ではないけれど、かなり大きな後退です。。。
ほぼ最終段階の実験のつもりだったのになぁ。。。 くそ~ぉっ (^^;;;
ヘッドライトの配線の途中に自分の回路を割り込ませるしくみにしたおかげで、今後の実験や検証作業は比較的気楽に進められることが救いです。
まずは、故障検出されてLAMPF!の表示になってしまう条件(電流値)を調べておきましょう。
ノーマル状態でヘッドライト(ロービーム)がフル点灯している時に流れる電流値は 4.1A でした。
調光用のツマミを回して徐々に減光。 1.6A 程度の状態では、ずっと点灯し続けることができましたが、ちょっと明る過ぎなのでもうちょっと絞りたい。。。。
でも、もっと絞り込んで電流値が1.2A程度まで落ちると、数秒で故障と判断され、ライトの回路が遮断され、LAMPF!の表示となります。
下の写真は遮断される直前で まだライトが点灯しています。 遮断されると電流値はゼロ。
一旦その状態になると、調光ユニットをノーマル点灯の設定に戻してもエンジンを再起動するまでライトは点灯してくれません。
実測の結果、約1.5A以下の状態が数秒続くと故障として検出されることが分かりました。
ライトの回路を遮断させないためには、マージンを考えて、2.0A程度の電流は流しておく必要がありそうです。
回路には2Aの電流を流しつつ、電球そのものに流れる電流を絞るということは、ダミー抵抗で電力を消費させてあげることになりそうです。
せっかく PWM回路で準備してきたので悔しいのですが、しょうがありません。
PWM回路は、別途考えている「ハイビームの昼間減光点灯」に使う事にしましょう。(^^;
さて、次のステップに進みたいところですが、各種スケジュールの都合上、ちょっとお休みです。
さすがに良いメーカーのテスター使ってますね。我が家は、小さなクリップ型なんですけど、高いんです。壊れないと良いけど。WWW
返信削除コメントありがとうございます。テスターはなぜか40年前からずっとサンワを使ってます。 バイクやクルマの電装にはもっと簡易的なもののほうが使いやすいかも知れませんね。
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