アンダーガードを取り外す前に、現状を観察しておきます。
まず着目すべきは、アンダーガードのリヤ側の固定部。
写真中央に、黒いゴム製の「バイブレーションバンパー」が見えます。
この整備解説図では③の部品になります。
上下別々のボルトがゴムで接続されている構造の部品です。
アンダーガードが取り付けられている状態では、こんなに斜めになっていました。
軸がずれている分を、ゴムダンパーが吸収してくれている状態です。
アンダーガードを取り外した状態のバイブレーションバンパーは下の写真。
ゴム部に斜めのクセが少し残っていますがボルトはほぼ垂直です。
ここにもう一度アンダーガードを取り付けようとすると、穴位置がずれているものを無理やり組み付けることになるので、すごく苦労することになります。
前回、自分でオイル交換した際に、とっても苦労しました。 それが、今回やりたい歪みの矯正の理由です。
取り外したアンダーガード。 写真右側がフロントです。
アンダーガードのリヤ側は前述のバンパー付きボルトでエンジンブロックに固定されますが、フロント側は、ブラケット(ホルダー)を介して貫通ボルトでエンジンブロックに接続されます。
アンダーガードを観察したところ、ブラケットの接触痕がありました。この部分に変形があるってことですね。
アンダーガード全体としては特に歪んでいるようには見えないので、悪いのはブラケット側のようです。
ブラケットを横から見てみたら、 貫通ボルトの穴がずれているし、なんだか曲がっているよね。。。
中央部をまっすぐ見ると全体が捻じれているような感じにも見えます。ブラケットが変形しているのは間違いないのですが、本来の形状がよく分からないし、それほど高価なパーツだとも思えなかったので、価格を調べてみました。
単なる鉄材の溶接品にしか見えないのですが、さすがBMWマークの刻印付き。。。 約5,000円もしました。 はい、力ずくで矯正することにいたします。(^^;
ちなみに 部品名は「アンダーカバー ホルダー (Bracket, underride protection)」パーツ番号としては、11117695189 です。
鉄工用のハイパワーな工具など持っていないので、ブラケットをアンダーガードにボルト固定して、パイプレンチでこじって矯正を試みました。
バイクが腹下を岩などに打った時に エンジンブロックを守るための装備ですから、そう簡単には曲がってくれません。結局、わずか2~3ミリ程度しか動きませんでしたが、接触痕のあたりは十分な隙間ができましたし、ズレていたボルト穴が2~3ミリくらい戻せたのならば大成功です。
矯正したブラケットを一旦アンダーガードから取り外し、ブラケットだけを貫通ボルトでエンジンブロックにぶら下げます。
貫通ボルトを軸にして、ブラケットは前後に多少動く(傾く)ことができます。
この機構とリヤ側のバイブレーションバンパーのお陰で、バイクの腹を打ってもアンダーガードが受ける衝撃を逃がしてあげるようになっているわけですね。
今、思うと、この状態でこじってあげればもう少し矯正できそうに見えますね。
次の機会にやってみましょう。
完璧ではないものの、だいぶ矯正できたのでアンダーガードを取り付けてみました。
肝心な写真を取り損ねていますが、リヤ側のバイブレーションバンパーのボルトが通る穴位置のズレはかなり小さくなり、簡単に取り付けられました。
それでもまだ少し窮屈な感じだったので、また次の機会に、もう少し矯正してみようと思います。
ちなみに、歪みが出ていたそもそもの原因についてはイマイチ明確ではないのですが、、、
だいぶ以前に、ちょっと高さのある歩道から車道に降りる時だかにアンダーガードを強めにヒットしてしまった記憶があるような無いような。。。
んー、あれは、前のバイク(アフリカツイン)の時だったかなぁ、、、って感じの曖昧な記憶です。(^^;;;
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