2015/06/28

ホーン(クラクション)の強化 (ダブル・ホーン化)

このバイクに限ったことではないのですが、オートバイのホーン(クラクション)は、たいてい小さなシングル・ホーンで「ビィ~ッ」と貧弱な音でしか鳴りません。

自分や周囲の安全のため、必要な時にはしっかりとした音で警笛が鳴るように、BOSCH製のダブルホーンに換装しました。 「ボッシュ・ラリーエヴォリューション」 です。



ホーンの換装や増設では、取付位置(場所や向き)と、配線の方法が悩みどころです。

まず、このバイク(BMW R1200GS)のノーマルホーンは、フロントサスペンション(テレレバー)のスプリングの隣に、ちょこんと横向きに付いています。
もう少しアップで見るとこんな風になってます。
この写真は、実は作業後に撮影したものなので、増設したハーネスを固定しているオレンジ色のタイラップなども写ってますが。


この位置に、2つのホーンを付けるスペースは見当たらないのでどこか別の場所を探す必要がありますが、それよりも厄介なのは、ノーマルホーンに接続されているケーブル(ハーネス)のコネクタがちょっと特殊なこと。

国産車は(あるいは古い車種は?)いわゆるギボシや平型の汎用性の高いコネクタが使われており、換装するボッシュのホーンのコネクタも平型の端子が付いているのですが、、、このままでは接続できませんので、オリジナルのハーネスを自作することにします。
 手持ちのジャンク箱の中をあさったら、小型コネクタのピンがちょうど良いサイズだったのでこれを使うことにします。  仮に挿してみるとこんな感じ。
 このピンを自作ハーネスとして加工します。
・・・半田付けするだけですけど。
 ヒシチューブ(熱収縮チューブ)でカバーしてバッチリ。
 バイクのホーン用コネクタにこの自作ハーネスを接続するとこうなります。
最終的には接続部の防水防塵用にテープを巻いて、ハーネスはフレームなどにタイラップで固定すればOK。

ちなみに、ホーン換装の際、今回のようにシングルホーンをダブル化すると消費電力が大きくなるのが普通です。
ノーマルのホーンの消費電力は不明なのですが、新たに取り付けるホーンは1つ48W、2つ同時に鳴らしますので 96W、電流としては8Aです。

万全を期すならば、必要な消費電力に見合った新たな配線を用意して、ノーマル(オリジナル)の配線は新たな配線のリレー駆動用として用いるのみにするべきです、、、が、今回はガッツリ省略して、ノーマルの配線でそのまま新たなダブルホーンを駆動するようにしてあります。

ちょっと様子を観て、必要に応じてリレー経由にする事を意識した配線にしてありますが、今のところはその必要は無さそうです。


さて、新しく設置するふたつのボッシュのホーンの取り付け位置はここにしました。 
いわゆる「くちばし」の下になります。
真横から見ているので1つしか見えませんが左右対称で2つ付いています。

細かい話は省略しますが、フロントサスペンションが沈みこむとフォークとホーンとの位置が接近する位置関係にあるので、これがギリギリ内側の配置です。

正面から見るとこうなります。
中央奥の赤い丸印がノーマルのホーン。
2つの緑色丸印が新たに取り付けたボッシュ・ラリーエヴォリューション です。

前述のフロントフォークとの干渉だけでなく、エンジンへの冷却風の流れやハンドルの切れ角にも影響が出ない、なかなか良い位置を見つけられました。

無事、ダブルホーン化は完了し、「ファーン♪」という堂々とした大きくて良い音の警笛が鳴らせるようになりました。
・・・このバイクのホーンスイッチが押しにくいことにいまだに慣れませんが、それはまた別の問題。

最後に、ボッシュ・ラリーエヴォリューションの仕様は以下の通りです。

12V/48W x 2
低音:420Hz/高音:510Hz
●100mmφ〔外径〕x56mm〔奥行〕
●重量249g/1個

http://www.bosch.co.jp/aa/products/?id=rallyevolution




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オマケの話。。。

実は、今回取り付けたホーン「ボッシュ・ラリー・エボリューション」は私にとって2代目です。
初代は10年ほど前に、その頃に乗り始めたアフリカツイン(RD04)に今回と同じ理由、つまり、ショボい純正ホーンの代わりとして取り付けたものです。

今回、バイクを乗り換えるにあたり、アフリカツインに付いていたボッシュのホーンを取り外し、R1200GSに移設したのですが、、、付け替えた直後に片側の調子が悪くなってしまい、せっかくなので(?)、また同じ「ボッシュ・ラリー・エボリューション」を取り付けることにしました。

10年ぶりに購入したものと、古いものを見比べましたが、金属部の色合い以外、ほぼまったく同じでした。 樹脂部の微妙な形状も同じでしたので、おそらく金型も一緒じゃないかという感じ。

良い意味で枯れている、つまり完成し尽くされている製品ということだと思います。
 ホーン本体の樹脂部にある製造年月を比較してみたところ、古い右側が「2003年6月」、新しい左側が「2014年6月」でした。
 廃棄する前に中身を覗いてやろうとムリヤリ分解してみたら、こんな風になってました。
楽器と同じような、この複雑な形状の空間が、独特の良い音を生み出しているのですね。






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